◎なんでも相談会だより◎
2018/06/13 東京ほくと
転職先の職場からみえた相談テントの明かり
相談にみえたAさん(60代女性)から夫の労災についての相談です。
最初に相談に訪れたのは昨年の11月で、観光バスの運転手をしていた夫が夜の10時頃にバスの運転中にトラックとの衝突事故に巻き込まれ、後遺症で脳梗塞になったことです。毎日過酷な労働条件で過労がたまっていた中での事故ですが、会社は冷たい対応で保証もしてくれず労災申請も通りませんでした。
夫の転職先のすぐ近くのバス停前に、相談会テントの明かりが見え、夫を連れて相談にみえました。弁護士の相談と同席した王子生協病院今泉貴雄医師の問診に「とても安心した」と言います。今回、改めて弁護士との相談に訪れたAさん。夫は再就職はできたものの、バス運転手としての道は絶たれました。
バス運転手の過酷な労働実態と会社の冷たい対応、事故や病気になってしまったらこうなるという、ここにも日本社会のブラックな実態が伺える相談事例です。
(組織部・森松伸治)