「すこしお」 塩分1.5kg調理に歓喜
コツは主菜を濃くして副菜を薄味に
医療福祉生協連は、2015年8月に「『すこしお生活』少しの塩分ですこやかな生活」推進方針を提起しました。日本で最も多い生活習慣病は「高血圧」と言われ、心臓病、腎臓病などの疾患を招く恐れがあり、予防が大事です。厚生労働省は1日のナトリウム(食塩相当量)摂取目標を7gに引き下げましたが、医療福祉生協連は6gを推奨しています。当生協も健康づくり委員会を中心に健康チャレンジで「すこしお」コースを提起するなどとりくんでいます。
〝だし〟のうまみを使って減塩
11月17日、北区「ココキタ」(元豊島北・明桜中学校)の施設で、「すこしお」の学習と調理実習を行いました。講師は王子生協病院管理栄養士の生島まほろさん、組合員21人が参加しました。8つの調理テーブルに分かれて、まずは自己紹介でお互いの交流、「今、なぜ減塩なのか」のお話し、減塩と運動は薬に勝る効果があること、〝だし〟のうまみを使って減塩することなどを学びました。
あらためて計量スプーンの使い方学ぶ
献立は麦入りご飯、サバの味噌煮、茶碗蒸し、サラダ(手作りチーズ入り)、柿ゼリーの5品。
まず、計量スプーンの使い方を改めて学びました。集まったベテラン主婦の方々は「普段使ってないわ」と言いながら15CCの大さじと5CCの小さじを手にしていました。
サバの味噌煮と茶碗蒸し、サラダを自分たちでつくります。味噌と牛乳でサバを煮ることに少し抵抗感がありながらも、スプーンでそれぞれ計量。茶碗蒸しは昆布だしとしいたけのだし汁を使用。サラダに入れるカッテージチーズを牛乳と酢でつくり、そのあとの乳(にゅう)清(せい)はマヨネーズとあえてドレッシングにしました。レシピを見ながら、また2人で読み上げながらの調理はとても楽しそうでした。
柿の皮を煮だして作った柿ゼリーは皮に潜むカリウムを摂るためでした。カリウムは血圧を低下させるはたらきがあり、野菜の皮も食べること・煮汁を使うことがすすめられました。
牛乳を入れることでコクが出た
参加者ほぼ全員の方が、サバの味噌煮を絶賛。「家庭で実践できる」「牛乳を入れることでコクが出た」「牛乳を使う料理はつくらないので挑戦したい」「牛乳は飲むことだけではないことを知った」と感想をいただいています。また、カッテージチーズをつくったのは初めての方が多く、「驚き」とともに「自宅でもつくりたい」との声が多かったです。
☆ ☆ ☆
献立の中で、主菜の味を濃くして副菜を薄味にする。味にメリハリをつくり、具だくさんにして減塩するのがこつです。
サバの味噌煮 (塩分1g)2人分
- ・サバ2切れ
- ・牛乳100ml
- ・減塩味噌大さじ1
- ・酒大さじ2
- ・砂糖大さじ1
茶碗蒸し (塩分0.5g)2人分
- ・卵1個
- ・干しシイタケ1枚
- ・鶏胸肉40g
- ・小松菜40g
- ・人参10g
- ・昆布だし150ml
- ・醤油小さじ1
サラダ (塩分0.5g)2人分
- ・レタス40g
- ・トマト1/2個
- ・マヨネーズ大さじ2/3
- ・カッテージチーズ 牛乳200ml 酢大さじ1