「東京ほくと医療生協65年のあゆみ」紹介
2017/10/25 東京ほくと
地域組合員の粘り強く温かい健康づくりの成果
埼玉県行田市在住・元職員
都築守男(つづきもりお)(66歳)
私が東京北部医療生協に入職した1985年は組合員5千弱、豊島町に古びた王子生協病院が建っているのみでした。組織部で昼夜分かたず、時に日曜も自転車あるいはとり立て免許の軽自動車で北区中から足立区の一部を駆け回りました。
病院増築を挟んで3年後赤羽東診療所が開設されると、前職(代々木病院)で医療事務を経験していたためいきなり事務長になるも、苦闘の4年間でした。
その後、病院資材課、薬局事務、介護保険対応の福祉事業準備事務局、再び赤羽東から生協浮間へ、更に東京民医連事務局出向、戻って法人事務局で総務・経理、最後はまた東京民医連へと、32年で延べ10ヵ所の職場を巡りました。
東京ほくと医療生協が広く大きく発展する姿を内で担い、時に横から眺め、65年史の後半部分と重なる職業生活に昨年夏終止符を打ちました。特に思い入れがあるのは、出戻りでやり残していたことができ、軽い達成感に浸れた赤羽東診療所です。そこが来年30周年を迎えるとは感無量!これが医療生協の強さ。地域に住み続ける組合員さんの、粘り強く温かい健康づくり活動の成果でしょう。
本書は東京北部地域におけるいのちと暮らしを向上させる運動を壮大に描いた歴史物語ですが、微力ながらその一端を担えたことに幸せを感じつつ、時折紐解いています。編纂委員の皆様の多大な努力に敬意を表し、まだ読まれていない組合員さんや職員の皆さんにもぜひ傍らに置いていただくようお勧めします。