「東京ほくと医療生協65年のあゆみ」紹介
2018/01/31 東京ほくと
地域住民に熱心に誘致されてつくられた生協浮間診療所
北区浮間在住・浮間第2支部副支部長 平尾良幸(80歳)
1985年9月に埼京線が開通し、「北区のチベット」などと言われていた浮間にもようやく陽が当てられることになり、マンションやスーパーなども急速に進出、人口も増え住民の生活も大きく変化することになりました。それまでも医療生協の活動は、鴻谷泰子さん(元副理事長)が老人会などで、日常の健康相談を開いて浮間ブロックの活動が続けられていました。
ちょうどその頃、北部医療生協の第二次中期計画が出され、その中の最重要課題が診療所建設でした。浮間地域に診療所が欲しいとの想いは地域で活動する民主団体の共通の願いだったので、この「夢」を実現させるために「診療所」を全力で誘致しようと地域ぐるみの活動が進みました。北部医療生協としても自前の診療所づくりは初めてで、失敗の許されない事業との位置付けでした。
1991年、「北部医療生協の診療所をつくる会」を発足させ「浮間に誘致する」意思統一をしました。その年の5月26日に開かれた総代会では「最初の診療所をぜひ浮間に」と浮間代表が力を込めて発言しました。
こうして1年9ヵ月、浮間地域、赤羽北地域、そして北部医療生協の総力を挙げた支援で300人の組合員を1200人にして生協浮間診療所は地域の大きな期待を担って1993年6月に開設されました。大きな夢と希望の膨らんだ出来事でした。
今年は診療所が開設して25年、地域にしっかり根づいた診療所がさらに発展できるよう、時代の継承など困難な課題にも取り組みたいと思います。
みなさんも「65年のあゆみ」を是非お読みください。