誰もが安心して住み続けられるまちづくり

「東京ほくと医療生協65年のあゆみ」紹介

2018/05/23 東京ほくと

〝生協人〟の歩みに感銘
支部活動をがんばる支えに

南千住 理事 村上 広雄

 合併前、荒川生協時代にバス旅行に参加したことがきっかけで、当時南千住の理事の荒木るり子さんと専務理事の高木広明さんに、「男性の理事がほしい」と口説かれ、断りきれず理事を受けることになりました。
 ちょうど汐入診療所の開設運動に携わることになります。この汐入診療所開設には多くの元気な組合員、女性理事が携わり今、地域の診療所として信頼され定着する様子が「65年のあゆみ」に書かれています。
 荒川生協が東京北部医療生協と合併し、東京ほくと医療生協と名前が変わることになり、しばらく馴染まずにいた思いがあります。そして荒川生協病院が診療所になり、「ベッドがなくなる」と組合員に責められた覚えがあります。当時の梅原大生専務に、病院として残れないかと訪ねると、医師確保が厳しいからだと言われました。
 また南千住の西地域に支部をつくることになり悩んでいたところ、汐入で造船所を経営していた高橋伸江さんが再開発に追われ、私の家の近くに越してきました。高橋さんは汐入診療所建設に積極的に活動してきた方です。これ幸いと支部長を頼み南千住支部を結成しました。
 「65年のあゆみ」を読むと医療生協活動に多くの〝生協人〟が、政府・自治体と根気よく交渉を重ね、「安心してこの町に住み続ける」「誰もが平等に医療が受けられる」をモットーに日々努力してきた様子がわかり易く書かれており感銘しました。組合員として支部活動をこれからも頑張っていこうと思える一冊です。