お口の健康チェック
健康も楽しい食事も「いい歯」から
組合員の皆さんの生協王子歯科への日頃からの変わらぬご支援、ご支持に感謝申し上げます。生協王子歯科は、今年の6月1日で、開設9周年を迎えました。今後も、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、歯科事務が一体となって、お口の健康から全身の健康を守るために努力いたします。
歯周病予防は 全身の病気予防
当たり前に使っている自分の歯と口について、日ごろはあまり意識しないものです。そして、歯では死なないと思っている方が多いと思います。ただ、案外怖いのです。
例えば、歯周病は成人の8割以上が罹患している日本の国民病ですが、歯周病が全身疾患と密接な関係があり、歯周病を予防し治療することで、関係する病気の悪化を防ぐことにつながります。歯周病と関係する全身疾患として、糖尿病、誤嚥性肺炎、心臓疾患、脳血管疾患、早産・低体重児出産、がん、関節リウマチなどがあります。また、歯を失うと、認知症になる確率1・5~2倍になるとも言われています。
お口のセルフチェック
生協王子歯科は、班会の新メニューとして各自が歯と口の健康度を認識できる、「お口の健康チェック」を作成しました。これは、班会において歯科の専門職の手を借りることなく皆さんご自身で、テキストやパワーポイントを用いて楽しく、無理なくご自分の歯と口の健康状態をチェックし、さらに、歯と口の病気の基本についての理解を深めるものです。すなわち、組合員の皆さんが気軽に歯とお口の健康をセルフチェックできるメニューです。
班会でみんなでチェック
「お口の健康チェック」では、お口の中の見方から始まり、歯の汚れの状態、虫歯の有無、歯周病の状態、口内炎や口の中のがん、咬む力のチェックを行い、さらには、入れ歯の不具合についての自己点検や、医療福祉生協連も推進している簡単なお口の体操で口と全身の健康を大きく改善する「あいうべ体操」も紹介しています。そして最後に、正しい歯の磨き方のポイントも説明します。
この「お口の健康チェック」を班会メニューとして是非活用していただき、一年に1度は歯と口の健康状態のチェックをお勧めします。「お口の健康チェック」の一部をご紹介いたします。
個人にあった歯磨きを
6月の「歯と口の健康週間」の標語は、「健康も楽しい食事もいい歯から」です。「歯と口の健康週間」にちなんで、これから班会を開催される所では、「お口の健康チェック」を活用してみてはいかがでしょうか。
「お口の健康チェック」とあわせて定期的に歯科医院を受診し、個人に合った歯みがきの仕方を教わることをお勧めいたします。
生協王子歯科所長
歯科医師 前田 茂