誰もが安心して住み続けられるまちづくり

ほくと65年の歴史を引きつぐ 困難に立ち向かった先人の歴史を学んだ

2017/06/14 東京ほくと

「65年のあゆみ」を読んだ新入職員の感想

 2017年度新入職時に東京ほくと医療生協「65年のあゆみ」を読んで感想をいただいています。どれも、歴史のなかで、地域組合員との協同、無差別平等の理念を学び、その一員になる決意を述べています。

歴 史

○医師、看護師などの医療従事者らが苦闘と挫折を繰り返し、さらに地域組合員の方々の支えがなければ現在の東京ほくとがないということを知った。
○多くの人の努力や、より良い医療を、という想いにより現在も病院が成り立っている。
○いろいろな方たちが関わり、自ら行動を起こして対処していったことに対して驚きと尊敬の念を抱いた。
○低所得者層の想いに応え、日雇労働者の健診や生活保護取得の手伝いなど、手助けが必要な方々に寄り添う活動に共感した。
○植物状態から生環した松本朋之君、お母さんの絶対に諦めない気持ちとそれに対する王子生協病院の対応が印象的だった。
○第二次世界大戦や、その時代の影響を受け、人それぞれに平等な医療のために、戦争のない平和を強く望んでいるからこそできる。経てきた時代の政治経済や社会と医療を知ることで、より歴史を深く理解することができると思う。
○民医連創設者たちには苦闘があったとされているが、ここまで受け継がれてきたのは、創設者たちの「いのちの平等」を世間に定着させるという信念の強さを感じた。

学 び

○大学で学んだこと、国家試験のために勉強したことではなく、常に勉強していくことが必要。
○遠くの大病院よりも、身近にある診療所・小病院こそが住民の健康を守る。
○地震による支援活動の現場では、テレビで見たものとは想像もつかない現状であることにショックを受けた。
○希薄になりつつある地域とのつながりや、少子高齢化という課題、住み慣れた地域で安心して暮らしていけるためには「地域とのつながり」は災害時にも重要であると感じた。
○高校生一日看護体験での光景を思い出す。訪問看護に同行、腰が「く」の字に曲がった高齢女性が、一日中横たわっている夫のおむつを交換している。この夫婦が生きがいをみいだすために受容共感の先に何ができるか考えさせられた。
○「差額ベッド料」をとらないことから、社会的地位や格差や弱者を差別することなく、どの年齢層でも受け入れる姿勢が王子生協病院にあると感じた。
○65年という時代の移り変わりの中で、医療・介護従事者や生協の組合員と地域の人々のさまざまな取り組みを通じて現在につながっていると感じた。
○「健康チャレンジ」のように地域に密着し、予防となることを呼び掛けていることが印象的であった。

決 意

○常に責任をもって仕事を行っていくために、看護援助にしっかりとした責任と根拠をもち、安全な看護を提供したい。
○患者目線に立って、ものごとを考えることを第一に、これから患者さんへの対応をしていきたい。
○高齢化のなかで、地域生活に復帰した後のバックアップに力を入れたい。地域での健康づくり、予防も含めた医療の提供をしたい。
○今後、自分にできることを考えて行動し、患者さんに寄り添い、信頼を得られるように精進していく。
○困難が訪れても職員と組合員が支え合うことで乗り越えられると考える。
○苦しんでいる患者さんの心のよりどころになるような存在になりたい。

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