コロナ危機をのりこえるために
2020/07/08 東京ほくと
理事長あいさつ
今泉 貴雄
2月から広がった新型コロナウイルスによる感染症は、爆発的な拡大も恐れられて非常事態宣言も出されましたが、一ヶ月ほど前に解除されました。様々な自粛が求められましたが、徐々に軽減され、日常が戻りつつあります。しかし、感染症がなくなったわけではなく、引き続き感染予防のために私たちの日々の生活に注意が求められています。職員の奮闘で感染拡大を最小限に
各事業所は、コロナ感染症の疑いをもった方の診療をおこなってきました。王子生協病院は行政からの要請もあり、新型コロナウイルスに感染した患者さんの入院を受け入れてきました。王子生協病院、生協北診療所で生じた感染症に関しては、組合員の方々に大変ご心配をおかけました。現在は感染拡大はなく、各事業所は通常業務に戻りましたのでご安心ください。病院内に設けた感染症対策チームの積極的な活動、そして感染症にかからないよう注意をしつつ業務に努めたスタッフの奮闘があっての収束であることを、組合員の皆さんにご報告します。
組合員の励ましに支えられ
医療物資不足が伝えられる中、当法人も例外ではなく、組合員の皆さんから様々な援助をいただきました。特に「ほくと応援プロジェクト」で防護服の作成をしていただき、職員へ大きな励ましになりました。改めて組合員の皆さんにお礼申し上げます。ありがとうございました。他にも、感染症患者さんを受け入れたことにより、あらゆる企業、地域の皆さんから応援物資をいただきました。地域で医療を行う重要性や責務を感じました。
新型感染症による経営危機
感染症が続く影響で、報道されるように、多くの医療機関が経営危機にさらされています。当法人でも経営的に大きなダメージを被る結果になっています。今回の総代会は、2020年度予算、および新たな5か年計画について討議し、承認をいただくことが主目的でした。しかし、感染症がもたらした医療活動や経営への影響ははなはだ大きく、今後の予想ができません。今年2月までの状況には戻らない、と考えていますが、コロナのもたらした影響を踏まえ、新たな一歩を踏み出していく決意ができればよいと思います。私たちほくと医療生協は、これまで地域で命と健康をまもる活動をしてきました。これは続けなければなりません。そのためにも感染症により引きおこされた経営的課題には当面できる対策を講じ、将来へむけての抜本的対応を行っていくことが重要です。執行部はそのことを肝に銘じ、責任を持って対応すると決意します。
新しい生協運動のカタチ
当面コロナ感染症については引き続き対応が必要です。コロナが私たちの生活にもたらしたのは分離・分断、そして人と人との距離です「新しい生活様式」はどのようなものでしょうか。医療・介護では、マスク・フェイスシールドなどは外せなくなりました。私たちがよりどころにしていた生協活動も、当面密を避けることが要求され、今までと違った活動が必要です。試行錯誤するとは思いますが、この新しい生活様式にのっとって新たな生協活動を進めていきましょう。