医療と介護の現場
2017/03/22 東京ほくと
入浴中の事故に注意 環境を整えて入浴
入浴は身体を清潔に保つだけでなく、身体を温めたりリラックスして楽しむなどの意味を持つ生活習慣の一つです。一方で入浴する際の身体状況や環境によっては重大な事故に繋がる危険性があります。入浴中の事故は大半が高齢者(65歳以上)で、持病の無い普段元気な人が多いという統計もあります。
最近、当訪問看護ステーションの利用者さん・ご家族でも入浴中の事故が続きました。どの方もなんとか外出することが出来ていましたが、高齢であり日常生活に不自由な点もありました。介入している看護師やヘルパーも、誰か訪問している時や明るい時間帯に入るように(気温が夜間より暖かい)、など声をかけていました。それでも事故は起きてしまいました。日中ではありましたが、家にはご本人しかいませんでした。
持続的な声かけはもちろんですが、介助や見守りを断られても事故の危険性や見守りの必要性を根気強くお話し続けることが大切であると感じました。
消費者庁ホームページでも注意を呼びかけています。
①湯温は39~41℃、長湯をしない。②脱衣所や浴室の室温が低くならないよう工夫。③食後直ぐの入浴は控える・飲酒後は入浴しない。④浴槽から急に立ち上がらない。
これからも毎日の看護を振り返り、安心・安全な日々を過ごしていただけるようなお手伝いをさせていただきたいと思います。
(王子訪問看護ステーション看護師・菅野 愛)