医療と介護の現場
2017/07/19 東京ほくと
重度化がすすむグループホームの現状
2011年に開設したほくとひまわりの家も6月で丸6年が経ちました。
グループホームのイメージは、記憶障害があり、自宅での生活が困難になってきた元気な方が利用、スタッフのサポートを受けながら生活する場所だったと思います。軽度から中等度の利用者さんがほとんどでしたが、月日とともに重度化が進んでいます。重度化は、開設から年数が経ったグループホームの多くが直面している課題です。
毎年さまざまな行事を企画し、施設内の行事は継続していますが、日帰りで行っていたバスハイクは利用者さんの重度化により変更を余儀なくされています。
ひまわりの家では開設してから今までに2人の利用者さんを医療の協力を得て看取らせていただきました。ひまわりの家は介護職員のみで生活を支えているので、状態が悪化して医療行為が必要となった場合は看ることはできません。私たち介護職員ができることは、見守りと「手あて」になりますが、限られた職員数では限界もあります。
昨年、看取りについてご家族と意見交換をしました。ご家族の希望、状況、利用者さんの以前からの意志なども含めて、この先どのような最期を迎えるかはそれぞれに違います。これからも、ひとりひとりの違う人生、終末期に向き合って、今まで一緒に生活を支えてきた私たち介護職員にしか出来ないことを、模索しながらやっていきたいと思います。ひとつでも多くの「これで良かったんだ」を得られるようにしたいと思います。(ひまわりの家施設長・古河直美)