厚生労働省による風しんの追加的対策について
2019/07/31 東京ほくと
30~50歳代の男性を中心に流行
現在、風しんが30~50歳代の男性を中心に流行しています。風しんは、季節的には春から初夏にかけて最も多く発生し、「三日ばしか」ともいわれています。感染者のせきやくしゃみ、手についたウイルスからうつり、感染力はインフルエンザの5倍です。大人がかかると発熱、赤い点状の発疹以外に関節炎など症状が重くなることもあります。
また、風しんに抵抗力のない女性が妊娠に気付きにくい妊娠初期から妊娠6ヵ月ごろまでに風しんにかかるとおなかの赤ちゃんに難聴や白内障、心臓病など重い障害が高率でおこることが危惧されます。
各自治体ではすでに妊娠を希望する女性やその家族を対象に抗体検査や予防接種を助成しているところがあります。厚労省は追加対策として過去に予防接種の機会が少なく、特に抗体保有率が低い昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性を対象に2021年度末までの3年間に限り、風しんの抗体検査、予防接種が無料で受けられるようになりました。
北区、足立区、荒川区では昭和47年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性に一斉に風しん予防接種のクーポン券を発送しています。昭和37年4月2日から昭和47年4月1日の間に生まれた男性の方は各区とも申込によってクーポン券が送付されますので各区の窓口にお問い合わせ、申し込みをお願いします。
東京ほくとの医療機関では、風しんの抗体検査、予防接種共に実施できる医療機関になっていますのでクーポン券が届きましたらまずは、お問い合わせください。
(保健師・高橋朋子)