誰もが安心して住み続けられるまちづくり

地域で学びあい、たすけあい

2019/05/22 東京ほくと

元気に積極的に生きる「班会」
「昨日よりも今日が、そして明日が一層意欲的に生きられる。そうしたことを可能にするため、自分を変え、社会に働きかける。みんなが協力しあって楽しく明るく積極的に生きるための組織」これが医療福祉生協の健康観です。
これを実現するために、地域の組合員が集まって3人集まれば、班を作ることができます。健康チェック、健康づくり、学習会、レクリエーションなどなど、長年にわたり「班活動」を継続している2班を紹介します。

長~い48年の楽しいお付きあい
王子支部 さくら草班

昭和45年、近所の方5人で労働者クラブ生協の共同購入班から、そのまま医療生協の班になりました。班員は13人に増えた時もありましたが、亡くなった方や転居された方がいて現在は9人です。班員が浮間のさくら草を見に行ったという話から「さくら草班」としました。
初めの頃の班会は、子ども達がまだ2~3歳だったので、いつも子育ての悩みや食品添加物の話題が多かったです。時には班員のお宅で大場俊英先生に来ていただいたこともあり、職員を講師に生活習慣病について学習をしました。当時活用していたオートスライドは全巻を観ました。また昭和60年には、子ども達と一緒に総勢20人で秋川渓谷にバスハイクに行ったことは、今も楽しい思い出となっています。
現在メンバーは50~80代で、班長は1年で交代します。皆それぞれ他にも活躍の場があり忙しく、共同購入もご主人が受け取ることが多くなり、ご主人どうしも交流の場になっているようです。皆さん仲が良く、何かあったら助け合うことが自然にできています。高齢になってくるとこのたすけあいが一番です。
班会は月1回、班員のお宅で、たまにはお食事会にして欠かさず開き、血圧測定を行い、新病院建設から始めた積み立て増資は毎月きちっと集め、便潜血チェックも毎年全員が行っています。(編集委員・川井久子)

2人の健康長寿にあやかり班を命名
堀船支部 きよふじ班

私が医療福祉生協活動を始めた頃に、故佐藤淑恵理事とともに班結成に関わりました。近所の「喜代さん」と「ふじさん」を誘い、80歳を超えているお二人の元気にあやかろうと「きよふじ班」としました。
地域に開かれていた上中里の銭湯「大黒湯」の2階で班会を開きました。健康チェックと積み立て増資はきちんと行いました。人生の先輩の話は健康づくり、子離れ、夫の自立、老いていくことの実感などとても参考になりました。
喜代さんが亡くなり、ふじさんが介護施設に入所、以前参加していたお宅のお嫁さんが新しく参加するなど継続。おしゃべりやお出かけ班会、お葬式やエンディングノートも話題になります。
5年前の佐藤さんの訃報に打ちのめされましたが、佐藤さんの思い出と教えを胸に新しい人を班会に迎え入れて続けていきます。(堀船支部運営委員・川村邦子)