誰もが安心して住み続けられるまちづくり

希望と確信になった講演

2021/12/01 東京ほくと
2年ぶりに初のオンライン開催
第34回日本高齢者大会inながの


9月23日、2年ぶりに開催された第34回日本高齢者大会は、長野のメイン会場と東京の4会場(分科会)からオンラインで全国に配信するという初めての試みでした。北区では「北区実行委員会」が東京土建北支部会館にオンライン会場を設営し、自宅での視聴と合わせのべ28人が参加しました。私はZOOMで参加しました。
地元の方たちの和太鼓演奏で始まり、午前は「コロナ後のめざす社会は。その実現に必要なことは」と題して上智大学の中野晃一教授の記念講演でした。自民党が選挙で低得票率でも勝利し続ける理由=野党共闘の分断+国民のうんざり感(低投票率)ということや、立憲野党と市民の共同では政権と同じ土俵に乗った対案ではなく「憲法を中心に、個人の尊厳を擁護し育む」政策を提示した上で経済・生活政策を…と調査資料をもとにわかりやすく話されました。
最後に、「若者は安倍政権以降しか知らない。高齢者は社会や政治を変えた経験をしていて、安保法制以来次世代も見据えて声を上げ続けている。自信を持ちましょう」の言葉が印象的でした。いま若者もジェンダー、貧困、地球環境問題で声を上げ始めていることに希望を持ち、私自身の確信にもなりました。
昼休みには長野の名所が上映され、コロナ禍が恨めしくなりました。同時に、一昨年の福島大会でのフィールドワークや旅館での交流会など懐かしく思い出されました。
午後は、東京大学の小森陽一名誉教授と同志社大学大学院の浜矩子教授の対談を聞きました。この対談に興味をもつきっかけとなった書籍が、「大借金男 百閒と漱石センセイ」(小森陽一・浜矩子共著)。百閒没後50年を記念して、百閒と漱石の関係、作品、グローバル経済、感染症やコロナなどについて語り合っています。ぜひ読んでみてください。

(理事・臼坂弘子)



豪華なラインアップで充実した内容だった