誰もが安心して住み続けられるまちづくり

思いやりで守る、大切な人の命

2020/03/18 東京ほくと
簡単な検査で発見 早期治療、治癒へ
大腸がんを早期に発見しよう
3月は便潜血チェック月間

◆遠方の娘夫婦に「キット」郵送◆

毎年、便潜血検査をやっています。検査結果の測定をするときはドキドキ…陰性の線が出ると安堵します。
 昨年、島根県隠岐の島に居住している長女に送るゆうパックの中に、便潜血キットを2個入れました。一度も送ったことはなかったのですが、そのとき送ろうと思ったのは、何かを感じたのでしょうか。
 「娘夫婦は大丈夫だろう」と楽観していたのですが、娘からの電話でびっくりしました。娘は陰性でしたが、夫の結果は陽性でした。隠岐の島には診療所しかないため、ネットや口コミで病院探し。出雲市に専門の医院を探して予約を入れました。
 隠岐の島から出雲までは遠くて、まず隠岐汽船のフェリーに1時間乗って鳥取県境港へ向かいます。境港から松江まで車で1時間、松江から出雲までは電車で1時間近くかかるそうです。病院が近くにないのは大変なことです。
 出雲の病院に入院して検査を受けたところ、ポリープが見つかって、手術で取ることができました。術後の体調は良好のようです。出雲の病院の近くに島根大学病院があるので、異変が起きたときは島根大学病院で診てもらえることになっていたようです。
 医師から「もう少し発見が遅れたら大変なことになっていて命にかかわる状態だった」と言われたそうです。

◆これからも定期検査で万全に◆

2月13日、娘に電話をして様子を聞いたところ、元気に生活をしていました。今まで気にとめなかったのですが、排便後は状態をチェックしているそうです。3日前に検診に行ったところ異常は認められず経過観察、1年後に診察を受けることになりました。毎日元気に過ごしています。
 便潜血キットを送ってもらい感謝をしている、と言っていました。「今年もキットを送るね」と電話を切りました。大難が小難になってよかったです。便潜血検査が大事だと痛感しました。

(豊島3丁目支部・田畑典子)