誰もが安心して住み続けられるまちづくり

患者激増でも良い治療を提供 ~コロナ患者受け入れ病棟の今~②

2021/09/22 東京ほくと
コロナに負けるな!

王子生協病院 事務次長 伊藤里美



《①より続く》

「命の危険はないとはいえ、一週間くらい高熱で食事も摂れず寝込むので、ワクチンが済んでも3密回避の感染対策を続けてください。大けがをしないよう十分気をつけましょう。重病にならないよう、日々の食事・運動・禁煙・節酒に心がけ、持病の治療を続けてください。」
5階病棟でコロナ患者も多数担当している大場桃果看護師の言葉です。「(先週まで普段通り仕事をしていた)現役世代の方の状態が急激に悪くなり、自分で寝返りも打てず、生きるか死ぬかの状態になっているのを看護するのは、(高齢者中心の普段の看護と違い)慣れないことで、辛く感じます。組合員さん手作りのカーテン、フェースシールド、エプロン、アームカバーは、コロナ患者だけでなく、エアロゾルが発生する他の患者対応でもありがたく使わせていただいています。コロナ禍で組合員さんとの交流の場がなく、直接感謝の気持ちを伝えられず残念に思っています。」

5階病棟のゾーニング(病原体の汚染区域を清潔区域と分ける)

※用語解説
「軽症」 肺炎がなく、酸素投与も不要
「中等症I」 肺炎はあるが、酸素投与は不要
「中等症Ⅱ」 肺炎があり酸素投与が必要
「重症」 集中治療が必要(人工呼吸器など)