誰もが安心して住み続けられるまちづくり

第20回看護介護活動研究交流会

2018/02/21 東京ほくと

「昨日より今日、そして明日を生きる」応援団になりたい

看護介護活動研究交流会全体会の様子

実行委員長王子生協病院緩和ケア病棟
看護師 杉田芙美子(ふみこ)

 この看護介護活動研究交流集会も今年で20回目を迎えることとなりました。今回も東京ほくとで働く様々な職種から111人の参加があり、24演題の発表を聞いていただきました。新たな試みとしてポスターセッションを行い、20回の節目で作成したスライドショーでは歴史やそれを支えるベテラン医師、看護師長の若かりし頃も振り返り、大いに盛り上がりをみせた交流集会でした。
 各分散会では、参加者からどの発表が良かったか投票をいただき、優秀賞を選びました。第一分散会では「四季を感じて心を潤す。~緩和ケア病棟のレクリエーションの可能性~」、第二分散会では「今はしあわせ。~遷延性意識障害を患った利用者さんが伝えてくれた想い~」、第三分散会では「在宅医療の課題。~その人の暮らしを支えるには~」が選ばれ、表彰しました。
 今回の全体テーマは「つなげよう!ほくとの思い。~仲間と共に、地域と共に、未来へ~」です。表彰した三演題含め分散会全体を通して感じたことは、皆ほくとの思いにあふれているということです。
 職員は複雑な環境での療養や看取りの場面でも諦めることなく患者さん、利用者さんや家族と向き合い「どうしたらこの家族は幸せに生きることができるのか」と考えながら支援しています。病気を抱えている本人だけでなくそれを支える家族も同じように支援しています。
 ほくとの大切にしている健康観の中に「昨日より今日、そして明日がより一層意欲的に生きられる。皆が協力し合って明るく楽しく積極的に生きる」というものがあります。大きな病気やハンデを抱えたとき、本人も家族も意欲的に生きることを諦めてしまいそうになることもあると思います。
 それでも人は最期まで生きていかなければならない。そんな時に手を差し伸べてその人らしく毎日積極的に生きていけるようにこれからもこのほくとの仲間たちと共に地域の皆さんの応援を続けていきたいと思います。