誰もが安心して住み続けられるまちづくり

自宅での防災力を備えましょう

2018/03/06 東京ほくと

普段から慣れているものがおすすめ

訪問看護ステーションたんぽぽ所長 橋本 明子

 東京ほくとに5つの訪問看護ステーションがあります。今年度は災害対策委員会を立ち上げ、各ステーションで委員が中心となって地域の特徴を把握しマニュアルつくりから、避難訓練などを実施してきました。そして次年度に向けて利用者さんや家族も含め、平時に自助共助としての防災力を備えるための支援を考えています。

避難経路や備蓄品の確認を
 取り組みの中から気がついたことです。東京防災ブックにある地図を見て、まずは避難指示が出たときどこが避難場所か、また避難所はどこか把握します。道の瓦(が)礫(れき)で移動の妨げになりそうなところが無いか、住宅密集地で火災の危険性は無いか把握も必要です。
 また、避難の際の持ち物はまとめているでしょうか。懐中電灯やラジオ・食品・水などリストに明記されていますが、日常的に内服している薬があればそのストックとオムツやパットも必要です。また、洗口剤や歯ブラシもあるとよいといわれています。備蓄品についても同様です。
 先日、ステーションの備蓄品を整理していたら、乾電池が液漏れをしていました。一度にたくさん購入すると1個あたりの単価も安くすみストックを切らす心配も無いので良いように感じますが限度は必要でした。また、漏れた液は素手で触ってはいけないそうです。懐中電灯やラジオなど入れておきたい場合は、電池と端子の間に紙などを挟んでおくと良いそうです。

食べ慣れているもののストックを
 帰宅困難のことも予想し保存食としてビスコやリッツを用意していました。期限が切れたのをきっかけに開封するとあっという間になくなりました。しかし、これがアルファ米や乾パンならば普段食べ慣れていないため手をつけないで処分してしまうかも知れません。
 普段から食べ慣れたものを備蓄し消費するローリングストックがお勧めです。コーンスープや個包装の羊羹も良いかと思いました。意外にドラッグストアのカップ麺やパック米は期限が短いのでマメに消費しては購入しないといけないので注意が必要かも知れません。