自然災害にささえあいで備えを ~私たちも行政も事前に対策~①
3区の防災担当者から学ぶ
近年は自然災害に見舞われることが増えたこの地域。東京ほくとは今年も、防災の対策や災害に強いまちづくり、緊急時のささえあいなどに、より力を入れる方針です。
昨年度は各支部でハザードマップを見ながら「荒川が氾濫したら居住地域はどうなるか」「避難場所はどこか」「日頃から気をつけることは」「困っている人はいないか」など話し合いました。今年度は、「コロナ禍の自然災害時の避難と対策」を、各区の担当者から詳しく学んでいます。
北区
10月18日、市民防災研究所事務局長の坂口隆夫さんを講師に、23人がオンラインで学習しました。阪神・淡路大震災以降からコロナ禍での避難所がどう変わってきたか、写真で説明がありました。地震と水害では身の守り方が違い、その具体的なお話でした。学習会の内容の一部です。
地震
● 予測できないので建物の耐震化、家具や電化製品などの転倒落下防止措置を
● 起こったら机の下などでまず身を守る
● 家族や知り合いの安否確認
水害
● ハザードマップなどで自分の住んでいる地域がどうなるか知る
● 予測できるので、早めに避難↓安全な場所に住んでいる人は在宅で↓危険な場合は知人・親戚宅、ホテルなどへ避難↓知り合いがいない場合、避難所へ(コロナで避難所の定員が1/2~1/3に)
● 避難時に声かけあう
● マスク、消毒液、体温計、当座の食料持っていく
● ペットも一緒に避難所へ(ケージ、ペットフード、トイレ用シートなど持参)
水・食料は日常備蓄…普段食べている物を多めに買って、飲み・食べながら補充していく。
2年前の台風で川が氾濫し、マンション1階で高齢者が亡くなったこと。地震で建物に被害がなくても、家具の転倒で亡くなり発見された事例。ここから、日ごろのご近所とのつながりや声のかけ合いの大切さを改めて感じました。
(福祉たすけあい委員会担当理事・臼坂弘子)