誰もが安心して住み続けられるまちづくり

自身の足で巡る戦跡

2017/08/30 東京ほくと

陸軍軍医学校の跡地など
ほくと青年社保平和プロジェクト

 

 7月16日に、新宿平和委員会の桧山紀雄さんを講師に、「新宿区戦跡めぐり」を開催しました。職員を中心に10人が参加しました。前半にフィールドワーク、後半に高麗博物館の見学と感想交流を行いました。

 

夏目坂・箱根山コースを選択

 新宿区では、「新宿区平和マップ」という戦跡を記したリーフレットを配布しています。私たち医療職の企画ということで、国際医療センター周辺を巡る夏目坂・箱根山コースを選択しました。牛込柳町駅から早稲田を経由して東新宿駅までの約3㎞を2時間30分ほどかけて巡りました。この日の気温は12時には33℃を超える真夏日となりました。
 戦火から近隣の民家を守ったイチョウの木、空襲の惨状を後世に伝える喜久井町観音、防空壕跡地に建てられた戦災者を供養するための観音像、現在の国立感染症研究所の建設工事中に発見された人骨を保管する納骨施設などを巡りました。同研究所は陸軍軍医学校の跡地であり、その近くに臨時東京第一陸軍病院跡地(現国際医療センター)があります。現地で陸軍軍医学校の当時の写真を見せて頂き、この地で軍事教育が行われていたという事実を目の当たりにしました。

 

戦跡巡りのおもしろさを感じた

 新宿区大久保にある高麗博物館では、在日韓国人の方のガイドの下、日本に連れてこられた朝鮮・韓国人(被虜人)について学びました。日本の伝統である有田焼の起源が被虜人によるものであることが日本と朝鮮の関係として興味深く感じました。
 参加者の感想では、「自分の足で戦跡を巡ることに意味がある。普通に歩いただけでは気にかけない場所も、実は戦争に関連していることもあることが分かった」「夏目漱石誕生の地(夏目坂)の解説もしてもらい、戦争以外の歴史も付随する戦跡巡りの面白さを感じた」と、今回の企画も好評でした。

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